職業について
五十肩は女性よりも男性に多く、また、あまり身体を動かさない職業に就いている方がなりやすい傾向にあります。その他には糖尿病への合併もありますし、頚椎ヘルニアなどが原因でも五十肩は起こります。
まず、五十肩の予防が必要なケースとしては、パソコンを多用する場合、スーパーのレジ係、速記のプロ、介護やヘルパーなどの職、ベルトコンベア的な作業をする場合など、かなり多種にわたります。
またこれらの職業に共通する特徴は、首を一定の動作しかしない、ほぼ同じ姿勢の状態で何時間も作業をしている、手や腕を浮かせる状態を維持している、肘から指先までをよく使用しているなどが挙げられます。
このような緊張状態を保つと、まず血行が悪化します。そして徐々に筋肉が固まりだし、そのまま筋肉が弱っていきます。これを解消するには休憩時間などに軽いストレッチなどを行って、血流の改善や凝りをほぐす必要があります。
しかし、疲労は徐々に溜まっていき、ストレッチなどでは対処しきれない場合は週に1度、マッサージなどに通い、固まっている筋肉をほぐしてもらい、筋肉の緊張の改善、血流の改善を図ることが大事です。
では、職業を変えなければ五十肩は避けられないのでしょうか、一般的にはそうも言えません。例えば、机の高さや椅子の高さを調整したり、椅子の座面をもっと硬くするなどの工夫をします。
また立ち仕事であれば、足場の高さを調整することで腕を運びやすいように、またはもっと低く持っていくようにする、目に負担がかからないように照明設備に気を使う、休憩時間を多く取るなどをして、自己防衛をすることで五十肩を予防することができます。
また疲れを翌日まで持ち越さないように努力することも大切です。お風呂上りなどに筋肉の凝りや疲れを解消するためにストレッチなども行い、しっかりと睡眠は取るようにします。
これだけのことをしても間に合わないという場合は、先程お伝えしたように整体やマッサージなどに通うことが良いでしょう。筋肉の凝り、緊張、血流の改善が図れれば、五十肩が発症するリスクは十分に抑えることが出来ます。